成人祝いのお返しについて
内祝いのマナーについて
基本的に贈られた本人がお返しする必要はありません。ただし、後年、贈ってくれた相手の家族に成人式を迎える子どもが出たら、本人がお祝いをするのがしきたりです。
また、いくらお返しは不要とはいっても、もらいっぱなしはマナー違反。直接会ってお礼を言うか、礼状を書いて感謝の気持ちを伝えるのは、成人としての心得でしょう。
おすすめな品物について
本人はお返しをしなくても、親の立場では黙ってはいられない。そう考える場合は、子どもの成人の日をともに祝っていただきたいという主旨で、「食品」や「お菓子」などの内祝いの品を渡すこともあります。
また、その際には成人式の晴れ姿を写した写真を同封すると、いっそう喜ばれるでしょう。
身内以外の方からのお祝いには、「赤飯」や「かつお節」などを「内祝」として差し上げることもあります。
水引、表書き、名前など、のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「内祝い」「成人記念」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめの本人のフルネーム
お礼の手紙のマナーと文例について
手紙では、お祝いへのお礼とともに、これからの将来に向けた決意、目標などを伝えます。
☆姪から叔母へのメッセージの文例
寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。このたびは、お祝いと温かなお言葉をちょうだいし、誠にありがとうございました。
いただいたお祝いで、お気に入りの食器セットを購入する予定です。叔母様のように、お料理上手な女性になれるといいのですが・・・。
これからも、両親や皆様方に感謝することを忘れず、成人としての自覚をもって歩んでいきたいと思います。両親もくれぐれもよろしくと申しておりました。お体を大切に、ご自愛ください。
まずは書中にてお礼申し上げます。
かしこ
☆姪から叔母への言葉の文例
由紀子おばさま、成人式のお祝い、どうもありがとうございました。すてきなパールのネックレスで、感動しました。上品な輝きを見ているうちに、おとなになる実感がわいてきました。
おばさまにもいろいろ心配をおかけしているようですが、とにかく楽しく勉強しているので、安心してください。いつか機会があったら、おばさまの髪をカットさせてくださいね。
では、お祝いのお礼まで。
「贈り物とお返しのマナー事典」より
「贈答のルールとお金の事典」より