成人祝いのマナーについて
行事の由来や服装について
成人式は、昔の男子が成年(一般に15歳)に達したことを祝って髪型や服装をあらためた「元服」の儀式に由来しています。
現在は、1月の第2月曜日を成人の日とし、満20歳を迎える男女がおとなの仲間入りを果たすことを祝って、市区町村の自治体や企業などでさまざまな記念式典をおこないます。
男性の服装:和装なら紋付き袴、洋装ならブラックスーツを。
女性の服装:和装なら振袖、洋装なら華やかな色のスーツやワンピースを着るのが一般的です。髪型もととのえて、おとなとして恥ずかしくない見出しなみを心がけましょう。
金額の相場について
親類(姪など)・・1万~3万円
兄弟・姉妹・・1万~5万円
友人・知人・・5千~1万円
隣近所・・・・3千~5千円
プレゼントを贈る時期について
成人のお祝いは本来、身内でおこなうものなので、親しい間柄でなければ贈り物は必要ありません。本人に会ったときに「おめでとう」のひと言をかけるとよいでしょう。
お祝いを贈る場合は、成人式の1週間前までに届けますが、20歳の誕生日に贈ってもいいでしょう。
社会的に一人前と認められたことへのお祝いなので、おとなにふさわしいものを。ただし好みがあるため、事前に本人に欲しいものを聞いたり、一緒に買いに行ったりするのが無難です。
本人が希望すれば、お酒を飲みに連れて行くのもよいかもしれません。現金を贈る場合は、祝儀袋に入れてお祝いの言葉とともに本人に渡します。
男の子や女の子におすすめなプレゼントについて
共通:腕時計、名刺入れ、財布、印鑑、家電(一人暮らし用)
女の子:アクセサリーやハンドバッグ、香水など。
男の子:ネクタイやワイシャツや革製品など。新成人にふさわしい品を選びましょう。
水引、表書き、名前など、のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御成人御祝」「賀 成人式」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム
プレゼントに添えるメッセージの文例について
・成人の日おめでとう。大人としての旅立ちを祝福します。
・成人の日おめでとう。いよいよ大人の仲間入り。新しい視野で、新しい出発を願っています。
・成人の日おめでとう。限りない未来を祝福します。
・成人おめでとう。若いエネルギーを燃焼させて、自分の人生を充実するよう願っています。
・成人おめでとう。社会の一員としての自覚を忘れずに、遊びも大いに。
・成人おめでとう。失敗を恐れずに、青春を悔いなく前進したまえ。
・成人おめでとう。大人社会の新入りさんが、魅力的な女性に育つことを期待しています。
・成人おめでとう。いよいよ大人の仲間入り。いい笑顔の大人になってください。
・成人おめでとう。立派な二十歳の若者に成長して、とても嬉しく思っています。これからの○○君の人生が、いっそう輝くことを期待しています。
・成人おめでとう。輝かしい二十歳。○○さんの大きな夢が実現する日を、期待していますよ。
・成人の日おめでとう。力強い若者の夢を大切に。健康を祈っています。
・成人おめでとう。大人になった自覚を、いつまでも忘れずに。
・成人の日おめでとう。生まれた時のあなたの顔が昨日のように思い出されます。大人になっても、純粋な気持ちはいつまでも忘れないでください。
・成人の日おめでとう。人生の節目に立って、心新たに出発してください。
・成人の日おめでとう。二十歳の春、好奇心旺盛に、快適なスタートを。
・成人の日おめでとう。限りなく広がる未来へ、誰にも負けない目標をもって、力強い第一歩を踏み出そう。
・成人おめでとう。人生の春。すばらしい青春を思うぞんぶん味わおう。
・成人おめでとう。二度とこない青春時代を、素直にエンジョイしてください。
・成人おめでとう。自分自身をみがくために、これからの時間を大切に。
お返しのマナーについて
基本的に贈られた本人がお返しする必要はありません。ただし、後年、贈ってくれた相手の家族に成人式を迎える子どもが出たら、本人がお祝いをするのがしきたりです。
また、いくらお返しは不要とはいっても、もらいっぱなしはマナー違反。直接会ってお礼を言うか、礼状を書いて感謝の気持ちを伝えるのは、成人としての心得でしょう。
☆内祝いの品物
本人はお返しをしなくても、親の立場では黙ってはいられない。そう考える場合は、子どもの成人の日をともに祝っていただきたいという主旨で、「食品」や「お菓子」などの内祝いの品を渡すこともあります。
また、その際には成人式の晴れ姿を写した写真を同封すると、いっそう喜ばれるでしょう。
身内以外の方からのお祝いには、「赤飯」や「かつお節」などを「内祝」として差し上げることもあります。
☆のしの書き方
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「内祝い」「成人記念」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめの本人のフルネーム
「電報文例集」より
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より