お七夜とは何か
お祝いの意味や歴史について
生まれた日から数えて7日目の夜に赤ちゃんのすこやかな成長を願っておこなうお祝いです。
昔は、せっかく誕生しても生後まもなく死亡することもあり、お七夜は、成長する見込みが立った節目として重要なお祝いでした。
古くは仲人や親族が集まって尾頭つきの魚などの料理で盛大に祝いましたが、現在では内輪で簡単な食事をするのが一般的です。
ちなみに、あわせて命名の儀式をおこなうことが多くなっています。
赤ちゃんの名前をつける時期について
赤ちゃんの名前は生後2週間以内に届けますが、できればお七夜までに名前を決めて、簡単な命名式を行なうとよいでしょう。
命名書の書き方について
正式には三つ折りにした奉書紙に赤ちゃんの名前を書いた命名書を神棚や仏壇に飾りますが、最近では半紙に名前を書いて鴨居やベビーベッドの枕もとに貼る略式が主流。
命名書は出生届を提出するころまで貼っておき、そのあとはへその緒とともに保管するとよいでしょう。
料理の献立について
命名式のあと、祝宴を開き、赤飯や尾頭つきの鯛などの、祝い膳を用意します。
ただ、最近は赤ちゃんの両親が、双方の両親、家族などを呼び、内輪で祝宴を開くのが一般的。
この場合、母親は退院直後なので、祝い膳よりは、寿司などを頼み、母体に負担がかからないようにするのが一般的です。
ご祝儀の金額の相場について
お七夜に招待されたら、ご祝儀や祝い膳の費用として酒肴料を包み持参します。
酒肴料は「祝 御七夜」と表書きします。
ただし、赤ちゃんの祖父母が包む場合は「酒肴料」または「寿」とします。なお、出産祝いを兼ねる場合は、少し多めに包みます。
招待されたのに行けない場合は、ひとこと添えて郵送しましょう。
金額の目安:5千~1万円(金額は奇数にするのがマナー)
ご祝儀袋の書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「祝 御七夜」「酒肴料」「寿」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より
「冠婚葬祭とおつきあい」より