初節句での男の子のお祝いについて
お祝いの時期について
赤ちゃんが初めて迎える節句が「初節句」。
男の子は5月5日の端午の節句を祝いますが、誕生から1か月前後で節句を迎える場合は、翌年に繰り越すのが一般的です。
端午の節句の意味や由来について
端午とは月の初めの午の日という意味で、5月に限りませんでしたが、古代中国では5月5日を端午として、特別に邪気をはらう行事が行われていました。
この風習が伝わり、奈良時代には菖蒲とよもぎで厄除けをするようになりました。やがて「菖蒲(しょうぶ)」が「勝負・尚武」に転じ、男子の立身出世を願う行事になったものです。
料理の意味について
ちまき:中国の戦国時代の英雄にちなんだもので、笹または茅(ちがや)の葉にもち米を包んで蒸したもの。ういろうやくずを包んだ和菓子も親しまれている。
柏もち:柏の葉であん入りのもちを包んだもの。柏の木は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、子孫が続く縁起の良い木とされる。
おすすめなプレゼントについて
初節句の飾りは本来、母方の実家から贈るものとされています。しかし、最近は近親者などが相談して、母方の実家以外からも、重ならないように贈ることが多いようです。
鯉のぼり、かぶと、武者人形、金太郎などがあり、鎧かぶと、弓矢、太刀でフルセット。
人形を選ぶときは、まず人形を飾る場所を決め、寸法を測ります。購入後、サイズが合わないことも少なくありません。収納スペースの確認も必要です。
また、人形の飾り付け期間も考慮して、初節句の2~3週間前には届くようにしましょう。
親戚や祖父母からの祝い金の相場について
親戚が現金を贈る場合は、購入代金を目安にします。
祖父母など自分が両親より目上の場合は、ご祝儀を贈ってもよいでしょう。
知人でお祝いの席に出席する場合は、おもちゃや菓子を贈ります。
親戚からの金額の目安:5千~1万円
祖父母からの金額の目安:3万~5万円
水引、表書き、名前など、のし袋の書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「初節句御祝」「初雛御祝」(女児用)「初幟御祝」(男児用)など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム
お祝いの言葉の文例について
晃ちゃんのお節句おめでとうございます。健やかな成長お楽しみのことでしょうね。
お節句おめでとう。啓介くんが、たくましく成長することを遠い九州から祈っています。
夏生ちゃん、端午の節句おめでとう。おおしい男の子に育ってくださいね。五月晴れの空に、君の笑顔を思っています。
お返しのマナーについて
人形や鯉のぼりなどを贈られた場合は、お祝いの席への招待がお返しとなります。
遠方の人などには、縁起物といわれる紅白の砂糖や日持ちする干菓子、石けんの詰め合わせなどを「内祝い」として子どもの名前で1ヶ月以内に送ります。
その際、人形などとともに撮影した子どもの写真をお礼状に添えると喜ばれます。
「冠婚葬祭 はじめてのマナー」より
「電報文例」より